ラベル 関係代名詞 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 関係代名詞 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2018年5月17日木曜日

お前たちは人間でさえない 04

And my orders are to weed out all non-hackers who do not pack the gear to serve in my beloved Corps. 

映画「フルメタル・ジャケット」(Full Metal Jacket / 1987)冒頭シーンの第4回目です。

    → 第1回目
    → 第2回目
    → 第3回目




今回は最後から二番目の文です。

[発音]

And my orders are to weed out all non-hackers
アンド マイオーダーズ アートゥウィーダウト オールノンハッカーズ

who do not pack the gear to serve
フー ドゥノットパックザギア トゥサーヴ

in my beloved Corps.
インマイビラヴドコール


[解釈]

◇ And my orders are to weed out
   そして私の命令は...を排除するためだ

weed は名詞で「雑草」、あと「役に立たない人」。 動詞で weed out で「雑草を取る」「役立たない人を排除する」です。

〈 to + 動詞の原形 〉(いわゆる「to不定詞」)はここでは「~するため」という目的を表現しています。(不定詞の副詞的用法)


◇ And my orders are to weed out all non-hackers

weed out の目的語は「 all non-hackers 」。

non-hacker ですが、第1回目でも紹介した Urban Dictionary には、

    Person who gives up, or quits.
    諦める人、やめる人

となっています。(→ 引用元 )

ほかにも調べてみると、"The New Partridge Dictionary of Slang and Unconventional English" という俗語(スラング)辞典に、

    a soldier who cannot keep up with his fellow soldiers; an ineffective, incompetent soldier
    仲間の兵士についていけない兵士。役に立たない、無能な兵士。

という語釈があり、そこに今回の引用文が例文として掲載されています。

ですので、

    And my orders are to weed out all non-hackers
    そして、私の命令は無能なやつを全員排除するためだ

となります。


◇ And my orders are to weed out all non-hackers who do not pack the gear to serve in my beloved Corps.

who は関係代名詞。

all non-hackers を who以下の部分が修飾しています。

    all non-hackers ← [who do not pack the gear to serve in my beloved Corps].

pack the gear で「用具を包む・荷造りする」

to serve  in my beloved Corps の serve は「仕える、尽くす」。

beloved 「最愛の」「大切な」。

Corps(発音は「コール」)は、「軍団」。 大文字で書くみたいです。

以上で、

    all non-hackers who do not pack the gear to serve in my beloved Corps
    私の大切な軍団に仕えるために荷物をまとめようとしない、すべての役立たずども

です。

 まとめると、

And my orders are to weed out all non-hackers who do not pack the gear to serve in my beloved Corps.

それに私の命令は、荷物をまとめて私の大事な軍団に仕えようとしない、すべての役立たずどもを排除するためだ
    ↓
それに私の命令はなんのためか? 私の大切な軍団に必要な準備をして仕えようとしない、すべての役立たずの雑草どもを引っこ抜くためだ。

→ 第5回目


2015年2月2日月曜日

アレクセイ・フョードロヴィチ・カラマーゾフは 03

[中級英文解釈]

Alexey Fyodorovitch Karamazov was the third son of Fyodor Pavlovitch Karamazov, a landowner well known in our district in his own day, and still remembered among us owing to his gloomy and tragic death, which happened thirteen years ago, and which I shall describe in its proper place.


ドストエフスキー Dostoevsky の、『カラマーゾフの兄弟 The Brother Karamazov』 冒頭部分 第三回目です。



前回は、

    Alexey Fyodorovitch Karamazov was the third son of Fyodor Pavlovitch Karamazov, a landowner well known in our district in his own day, and still remembered among us owing to his gloomy and tragic death,


までで、意味は、

    アレクセイ・フョードロヴィチ・カラマーゾフは、フョードル・パヴロヴィッチ・カラマーゾフの三番目の息子だった。 この父のほうは当時この地方でよく知られた地主で、陰惨な悲劇的な死にかたをしたために、私たちの記憶にまだ残されていた。

という感じでした。


きょうは、この後に続く、

    , which happened thirteen years ago, 

ウィッチ ハップンド サーティーンイヤーズ アゴウ

を見ていきましょう。


which は関係代名詞というやつです。

関係代名詞は、「代名詞」の役割と「接続詞」の役割を持ちます。


代名詞としては、直前に出てきた名詞の代わりを務めます。

今回の場合 which の直前にある名詞は、 (his gloomy and tragic) death (死) なので、which はこれを受けている代名詞だと考えられます。

このように関係代名詞が受けている名詞のことを「先行詞」といったりしますね。


関係代名詞のもう一つの役割は、関係代名詞の後に続く文(=関係代名詞節)を先行詞と「接続」します。

言い換えると、関係代名詞節が先行詞を修飾 (または説明) します。

    関係代名詞節 → 先行詞


今回の場合だと、

    which happened thirteen years ago → his gloomy and tragic death

という感じです。


今言ったように、関係代名詞のあとには 「文」 が続きますが、この文というのは、基本的に

主語 + 述語動詞 + いろいろ

から成ります。

そして、関係代名詞はこの「文」 の主語になったり、目的語になったりします。


今回の場合は、

which happened thirteen years ago

となっているので、関係代名詞 which はその後に続く動詞 happened の主語だと考えられます。


happened は happen の過去形で、「(事件・できごとが)起きる、生じる」 という意味です。

なので、

   (それは)三十年前に起こった

となります。


そうすると、

    owing to his gloomy and tragic death, which happened thirteen years ago,

の部分は、

陰惨で悲劇的な死によって ← (その死は)30年前に起こった

     ↓ 

   30年前に起こった、陰惨で悲劇的な死によって

という感じになりそうですし、意味も通ります。


ですが、今回は関係代名詞 which の前にカンマ ( , ) があります。

    owing to his gloomy and tragic death, which happened thirteen years ago,


カンマは小休止みたいなものなので、

    owing to his gloomy and tragic death

まででいったん文の流れが区切られ、

そのまま、

     which happened thirteen years ago,

へと流れていく感じです。


ですので訳す場合もその流れを尊重して、

    陰惨で悲劇的な死 - それは30年前に起こったのだが - ...

みたいに前から後ろへ読んでいったほうがよいです。


では、ここまでを確認しておきましょう。


    Alexey Fyodorovitch Karamazov was the third son of Fyodor Pavlovitch Karamazov, a landowner well known in our district in his own day, and still remembered among us owing to his gloomy and tragic death, which happened thirteen years ago,

アレクセイ・フョードロヴィチ・カラマーゾフは、フョードル・パヴロヴィッチ・カラマーゾフの三番目の息子だった。 フョードルは彼の生きていた時代にはこの地方でよく知られた地主で、陰惨な悲劇的な死にかた -それは30年前に起きた事件だ-をしたために、私たちの記憶にはまだ残っていた。