2017年11月16日木曜日

濡れてもいいの

I don't mind getting wet.

映画「ミッドナイト・イン・パリ」(Midnight in Paris / ウディ・アレン 脚本・監督 / 2011)の最後の場面でのセリフ。

YouTube でそのシーンが見れます。(1:59 あたり)


  Lea Seydoux in Midnight in Paris - Rain scene - YouTube
  ( https://www.youtube.com/watch?v=FTseyjEt4Ho )

婚約者と別れたあと、大好きなパリの夜を散歩する主人公。

そこに、主人公が好きになった古い曲のレコードを売っている古道具屋の女性が歩いてくる。

「いっしょにコーヒーでも飲まない?  あっ、雨...。」
「大丈夫、濡れてもいいの。」

っていう感じ。

いいシーンだ...。

mind は「気にする、嫌だと思う」という動詞。

I don't mind で「私は気にしない、嫌じゃない」。

ちなみに、Don't mind. っていうふうに否定の形の命令形にすると、

    気にするな!

ってなります。

ずっとむかし、ドカベンという野球マンガを(少年チャンピオンで)読んでいたら「ドンマイ、ドンマイ」という言葉が何度も出てきて、いったいこの「ドンマイ」というのはどういう意味なの?って子供ごころに思ったのを覚えています...。

はなしはもどって、この mind を使って「~するのは嫌じゃない」という言い方をしたいときは、

    don't mind -ing

というふうに、mind のあとに「~する」にあたる動詞の ing形を置きます。

たとえば、

    I don't mind doing it again.

だと、「私はそれを再びするのは嫌じゃない」 → 「またそれをやってもいいですよ」ってなります。

    ※ 上の例文はオンライン版『ルミナス英和・和英辞典』(研究社)の mind の項目からの引用です。

今回の I don't mind getting wet. だと、get wet で「濡れる」なので、

    私は濡れることが嫌じゃない  →  濡れてもいいわ、濡れるは嫌じゃない

となります。

※ get は「手に入れる」のほかに「~になる」という使い方もあります。
    たとえば、It got dark. だと「暗くなった」です。