昨年(2018年)11月の下旬に、Googleの社員が、中国向けの検索エンジンの開発に反対する声明を出しました。
今回はその声明の冒頭部分を見ます。
→ 原文: We are Google employees. Google must drop Dragonfly.
とりあえず全体の訳:
私たちはGoogleの社員です。私たちはアムネスティ・インターナショナルとともに、グーグルにたいしてドラゴンフライのプロジェクトを中止するよう求めます。このプロジェクトは、Googleが中国市場をターゲットに検閲されたサーチエンジンを創り出そうとしているもので、国家による監視を可能にするものです。
カタカナで大まかな発音を書きます。
We are Google employees
ウィーアー グーグル エンプロイイーズ
and we join Amnesty International
アンド ウィージョイン アムネスティインターナショナル
in calling on Google to cancel project Dragonfly,
インコーリングオングーグル トゥキャンセル プロジェクトドラゴンフライ
Google’s effort to create a censored search engine
グーグルズエフォート トゥクリエイト アセンサードサーチエンジン
for the Chinese market that enables state surveillance.
フォザチャイニーズマーケット ザットイネイブルズ ステイトサーヴェイランス
ちょっとずつ見ていきます。
We are Google employees
私たちはグーグルの従業員だ
employee [インプろイイー /インプロイいー] (ひらがなのとこにアクセントがあります)は「従業員」。
and we join Amnesty International
そして私たちはアムネスティ・インターナショナルに同調する
ここの join は「加入する」じゃなくて「同調する」としました。
in calling on Google to cancel project Dragonfly
グーグルにドラゴンフライの企画を取り消すことを要求するという点で
call on ~ で「~に求める, 要求する」。
Google's effort to create a censored search engine
グーグルの、検閲されたサーチエンジンを作ろうという取り組み
〈effort to 動詞原形〉で「~する努力、取り組み」。
censored 「検閲された」< censor 「検閲する」の過去分詞形。
この Google's effort は、直前の project Dragonfly の〈言い換え〉です。
つまり、「ドライゴンフライプロジェクト、すなわち...しようというグーグルの取り組み」みたいなかんじ。
for the Chinese market
中国市場向けの
that enables state surveillance
国家の監視を可能にする
この that は関係代名詞で、次の動詞 enable(「可能にする」)の主語。
関係代名詞の部分(=関係代名詞節)は直前の名詞(=先行詞)を修飾します。
ここでの先行詞は a censored search engine 。
state は「国家、政府」、surveillance (サーゔぇイランス)は「監視、見張り」です。
(ここまで)